【2024年版】男性向けライトノベル新人賞×10をランク付け

どうも、のべろです。

前回の記事では、大きい新人賞ほど受賞のハードルは高いが、その分メリットも大きいという話をしました。

ただこの記事では、大きい小さいという抽象的な言葉を使い、
具体的にどの新人賞が当てはまるかについては踏み込んでいませんでした。

そこで今回は、新人賞まとめページに掲載した主要な10の男性向けライトノベル新人賞について、
具体的にランク付けを行います。

目次

ランク付けの判断材料

賞に上下をつけるような内容だからこそ、判断基準はしっかり決めておきます。

 

といっても、ランク付けの判断材料は前回の記事に書いた通りです。

大きな新人賞の特徴は以下のようなものでした。

・新人賞の倍率や、出版された受賞作のクオリティが高い
・受賞作が押し出される
・受賞作の続刊が出ている
(→ヒット作が生まれている)
・デビュー作の後も、受賞作家の新作が出ている

この内容を見れば、「メリットが大きい」という言葉選びにも納得していただけると思います。

これらの要素をどれぐらい満たしているかによって新人賞をランク付けします。

これが今回の記事のテーマです。

 

今回は、S~Bランクに分けていますが、
ランクが高いほど難易度は高いが受賞したときのメリットも大きく、
ランクが低いほど受賞したときのメリットは小さいが難易度は低い、

という見方をしてください。

長く活動をしたい場合は前者がおすすめで、
とにかく受賞して一冊本を出したい場合は後者も狙い目になります。

 

僕自身新人賞からデビューしていますし、
おかげで新人賞周りの情報もよく入ってきます。

また判断材料についても、続刊が出ているかなど、誰でも調べられる情報を元にしています。

理由を聞かれてもちゃんと客観的に説明できるようなランク付けになっているはずなので、
どうぞ参考にしてみてください。

新人賞ランク

それではさっそく、ランク付けを見ていきましょう。

それぞれのランクの説明、選定理由は下に書いていきます。

ランク新人賞
S電撃大賞
AMF文庫Jライトノベル新人賞
小学館ライトノベル新人賞
GA文庫大賞
ファンタジア大賞
スニーカー大賞
Bオーバーラップ文庫大賞
C集英社ライトノベル新人賞
講談社ラノベ文庫新人賞
HJ文庫大賞(未発表新作部門)

Sランク

電撃大賞

Sランクとして唯一、電撃大賞をピックアップしました。

と言っても、もはや説明不要かもしれません。

毎年4,000作以上の応募がある電撃大賞は、
その規模においても注目度においても、
やはり他の新人賞とは別格です。

受賞作のクオリティにも定評があり、
「電撃大賞の受賞作だけは毎年買う」という人もいるほど。

「声優ラジオのウラオモテ」「豚のレバーは加熱しろ」
「ユア・フォルマ」「ギルドの受付嬢ですが~」など、
近年においても次々とアニメ化作品を輩出しています。

あらゆる点で文句なしにトップの新人賞と言えるでしょう。

Aランク

MF文庫Jライトノベル新人賞
小学館ライトノベル新人賞
GA文庫大賞
ファンタジア大賞
スニーカー大賞

と、Aランクには5つの新人賞を選びました。

応募総数はどの新人賞も1,000~2,000程度です。

それぞれの賞に色があり、どの新人賞も自信を持っておすすめできます。

受賞作への注目度合いは大きいですし、
声優を使ったPVが作成されるなど、受賞作が発売される際の押し出され方も十分。

何より、近年の受賞者を見ても、
受賞作以降でも別の作品を出版しているのが見て取れます。

長く活躍していく作家を目指すなら、
Aランク以上の新人賞受賞を目指すのが良いでしょう。

実を言うと、AランクとBランクの間にランクを作って格下げするか迷ったのがスニーカー大賞です。

スニーカー大賞からは第18回(2012年)受賞の「魔装学園H×H」以降アニメ化作品が出ておらず、
「この素晴らしい世界に祝福を!」などのweb発作品でヒットを出していたこともあってか、
新人賞にもあまり力を入れていませんでした。

第27回(2020年)に大幅リニューアルし、
12年ぶりに大賞作品「我が焔炎にひれ伏せ世界」を選出して大きく宣伝するなど力を入れたように感じましたが、
その回の受賞作がヒットしなかったためか、第29回(2023年)には大賞金賞を出さず、
結果発表ページもリニューアル以前のシンプルなものに戻ってしまいました。

受賞者の次回作は安定して出版されているのでAランクとしましたが、今後の動向には注意です。

Bランク

オーバーラップ文庫大賞

Bランクにはオーバーラップ文庫大賞をピックアップしました。

オーバーラップ文庫は2013年に創刊した後発組のレーベルで、新人賞もその時から始まりました。

以降、大賞こそ選出されていないものの、毎年金賞を選出しています。

また、金賞に3巻以上、銀賞に2巻以上の刊行を約束しており、
宣伝も含めてある程度力を入れているレーベルだと言えるでしょう。

ただし、受賞作からアニメ化作品が出ておらず、
受賞者の次回作もほとんど出ていないのが気になるところ。

受賞者が他の新人賞に応募しているのも見受けられるので、
書き下ろし作品が生まれないのは出版社側の都合(筆を折っているわけではない)でしょう。

レーベルの売上を支えているのもWeb発の作品やそのコミカライズだと思われます。

 

これらのことから、Aランクから1つ下げてのBランク としました。

どちらかというとCランクに近い立ち位置です。

Cランク

集英社ライトノベル新人賞
講談社ラノベ文庫新人賞
HJ文庫大賞(未発表新作部門)

と、3つの新人賞をCランクとしました。

集英社と講談社については残念ながら、
現状あまり良いところを見出せません。

発売される受賞作が押し出されていないことに加え、
受賞作の刊行ペースも安定していないのが見て取れ、
新人賞には力を入れていないように感じます。

また、集英社ライトノベル新人賞は2023年に大リニューアルを行いましたが、
その受賞作もあまり押し出されておらず、改善は期待薄です。

 

HJ文庫大賞については、2020年にリニューアルされたばかりで、ややデータが少ないです。

注目度が低いため難しいかもしれませんが、
今後ヒット作が出ればランクが上がっていく可能性もあるかもしれません。

まとめ

以上、主要な男性向けライトノベル新人賞を、
現役ラノベ作家の視点から忖度なしにランク付けしました。

ランク付けを再掲すると以下のようになります。

ランク新人賞
S電撃大賞
AMF文庫Jライトノベル新人賞
小学館ライトノベル新人賞
GA文庫大賞
ファンタジア大賞
スニーカー大賞
Bオーバーラップ文庫大賞
C集英社ライトノベル新人賞
講談社ラノベ文庫新人賞
HJ文庫大賞(未発表新作部門)

前回の記事にも書いた通り、新作を応募する際は
まずS~Aランクの新人賞に応募し、
そこで落選した場合にB~Cの新人賞への応募を検討する

のがおすすめです。

受賞後のことも考えながら、レーベルの動向を見守っていきましょう。

 

ランク付けに変動があった際は本ページを更新し、お知らせします。

良ければ僕のXもフォローしておいてくださいね。

 

また、気になったところがあれば気軽にコメントをお書きください。

必ず目を通しますので。

それではまた。

 

※各新人賞の情報を網羅的にまとめたページも貼っておきます。

締め切り、文字数などを確認する際には参考にしてみてください。

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今でこそ複数の新人賞を受賞しプロになった僕ですが、
初めからうまくいったわけではありません。

一次落ちや二次落ちだって何度もしていますし、
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最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた。

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