遺書を書きました

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のべろ

のべろ

現役ラノベ作家。新人賞を複数受賞しデビュー。

情報がなく自身が苦労した経験から、「アマチュア時代の僕が知りたかったことを伝える」を理念に、ラノベ作家になるための思考や技術をお届けしています。

表では出せない、最も濃い情報はメルマガにて。ラノベ作家になるための道筋を示した電子書籍もプレゼント中です。

どうも、のべろです。

つい数日前、遺書を書きました。

自分が死んだ時のために、
家族などに思いを伝えるために書く、あの遺書です。

 

……驚かせてしまったかもしれませんが、
心配はしないでください。

メンタルが不安定になってはないですし、
自死を考えているわけでもなければ、
重い病が発覚したわけでもありません。

これから最低でも50年は健康に生きるつもりでいますし、
ラノベ作家、創作者としての活動もバリバリ続けていきます。

ただ、交通事故だったり突発的な急病だったり、
人間はいつ死ぬかわかりません。

だから、もしものときのために遺書を用意しました。

そうして実際に遺書を書いてみて、
色々と思うことがあったので共有します。

 

特に、
「自分の軸がブレてしまっている」
と感じている方に読んでほしいです。

僕自身は遺書を書いてみて、
「自分がどう生きたいか」を
深く掘り下げることができました。

目次

自分が死んだらどうなる?

そもそもなぜ遺書を書こうと思ったかというと、
あるときにふと、「自分が死んだらどうなるんだろう?」と思ったのがきっかけです。

人間長く生きていると、いろいろな仕事や人間関係を抱えます。

遺品なんかは好きに処理してもらって構いませんが、
問題なのは関わっている仕事などについてです。

会社員なら会社がいろいろと処理してくれるでしょうが、
僕のような個人事業主の場合は、
そのあたりも考えなければなりません。

 

特に僕がいきなり死んで困るのが、
この「のべろ」としての活動について。

このブログやメルマガには、
僕が苦労した経験をもとに、
プロのラノベ作家を目指す方々に伝えたいことを書いています。

それこそこの記事だってそうですが、
「一過性のもの」「誰にでも語れるもの」ではなく、
僕にしか書けないものを、魂を懸けて書いているつもりです。

しかし、これらはすべて
ブログのサーバーやメルマガ配信サービスなど
有料のツールを使って維持しているものです。

仮に僕が突然死んで、それらの支払いが止まった場合、
ブログもメルマガもインターネット上から消えてしまいます。

残るのはせいぜい、
更新の止まったXアカウントくらい。

「それは嫌だな」と思いました。

そうして「遺書を書く」がToDoリストに加わり、
急ぎの用事でもないので後回しになっていたのですが、
重要な用事であることは間違いなく、ついに先日着手したわけです。

 

そうして遺書を書き始め、
最初にやったのは事務的な連絡事項です。

まずはラノベ作家として、
担当編集の方々に連絡をしなければなりません。

僕がラノベ作家であることは家族も知っているので、
家族がこの遺書を発見したときに連絡してもらえるよう、
出版社ごとの担当編集さんの名前を書いておきました。

今あるシリーズの続編や進行中の新企画に関しては、
僕が死んだらなくなるだけなので特に書く必要はないでしょう。

しかし、コミカライズに関しては
僕が死んでも続いていくものなので、
「連載を続けてほしい」と意思表明しておきました。

僕が死んだとしても作品が愛され続けたら嬉しいですね。

 

そして肝心の、のべろの活動について。

こちらも書く内容としては事務的なもので、
のべろとしてどんなことをやっているか、
どんなサービスを使ってそれらを維持しているか、
死んだらどういう運用をしてほしいか、などを書いていきます。

そうして、「書かなければならないこと」は割とすぐに終わったのですが……。

こうしていろんなことを考えながら遺書を書いていると、
「今自分が死んだとしたら、いったい何が遺るんだろう」
ということに向き合わざるを得ませんでした。

「自分が死んだときに遺るもの」と向き合った

こういうときに「創作者って特別な職業だなあ」と思うのは、
死んでも自分の作品が遺るということです。

すごく身近なところで言うと、僕の作品でも
とっくに刊行が終わった昔の作品が読まれて
Xに「面白かった!」という感想が上がっているのを
見つけることがあります。

もうその作品に関する仕事などは一切なく
「すでに手を離れた」くらいの実感になっている作品ですが、
そういった作品を誰かが楽しんでくれているのを知ると嬉しいものです。

それと同じ事は、僕が死んだ後にも起こりえる。これが作品のすごさです。

『DRAGON BALL』『Dr.スランプ』などの作者である
鳥山明さんが亡くなったときは大きな話題になりましたが、
作者が亡くなったとしても、これらの作品は名作として今後も語り継がれます。

 

ただ、そう考えたときにやはり思うのは
「もっと面白い作品を遺したい」ということ。

今の僕の作品はまだ
「死後もたくさんの人に愛される」
というレベルにはなっていないと思うので、
そういう作品を作っていきたい。

「もっと面白い作品を書きたい」なんてことは
常日頃から考えているわけですが、
自分の死んだ後のことを考えるとなおさら強く思います。

 

そしてこれは、のべろとしての活動にも同じことが言えます。

のべろとして、こうやってブログを書いたり、
メルマガの中では創作の技術を体系化したりしているわけですが、
やっぱり聞きたいのは「役に立った」の声です。

そうした感謝の声は様々な場所で実際にもらっていますし、
僕の発信によって面白い作品を書く人が増えれば、
ひいてはそれがラノベ読者の皆さんの楽しみにまで広がっていきます。

こうしたサイクルが起こるように、というのは、
今もそれを目標にして活動していますし、
死後にも実現できるよう、こうしてブログなどの形に残しています。

しかしのべろとしての活動もまだまだ道半ばで、
僕の引き出しの中にあってまだ言語化できていないこともありますし、
これから僕自身が学んで皆さんに共有していきたいものもたくさんあります。

 

……こんなことをつらつらと考えているうちに、
「自分が人生で何を成し遂げ、何を遺したいのか」
がハッキリしてきます。

逆に言えば、それ以外のことは、
それほど優先すべきことではないわけです。

だけど実際には、自分の最近の生活を振り返ってみると、
そういった成果につながらないことにも、
少なからず時間を割いてしまっています。

「このままでいいのか?」
と思いました。

人生の目標を定め、「今何をすべきか」を考え直す

遺書を書き終わった僕は、気づけば
「人生の目標」
と題した別のテキストを書いていました。

 

そこに書いていったのは、
人生で何を目標として生きるか、
そのためにどんな価値観を大切にするか、ということです。

自分だけのために書いたものですが、
最終的にたどり着いた一文をここで公開しておきます。

創作者として、自分自身を常にアップデートし、そこから生まれたものを共有していく

人生の形は人それぞれですが、
この一文にたどり着いた時、
「僕の人生の形はこれだ」と思いました。

作家としても発信者としても、
共通して大切にすべき価値観として書いています。

 

面白い物語についてより深く理解し、
読者のことを理解し、
たくさんの方に楽しんで貰える作品を生み出す。

創作について理解したことを言語化し、
間接的に創作に役立つ生活習慣のことや気づきなども含めて、
ブログやメルマガで共有していく。

 

どちらも、僕の人生の中で大きな目標です。

 

こうして人生の目標が定まれば、
そこに繋がるインプット・アウトプットの時間を増やし、
そうじゃない時間は減らしていく、という
今日やることも見えてきます。

頑張りすぎて体や心を壊すのはダメなので
適度な息抜きは必要ですが、
できる限りのところでやっていきたいですね。

 

 

人生は有限です。

事務的な必要性のためにも、
自分の人生を見つめ直すためにも、
遺書を書いてみるのはオススメです。

 

決意表明も込めて、
こうしてブログに書き残しました。

定期的に読み返そうと思います。

プロのラノベ作家になりたい方へ

僕は複数の新人賞を受賞し、ライトノベル作家として活動しています。

ですが、初めからうまくいったわけでも、
才能に恵まれていたわけでもありません。

一次落ちや二次落ちだって何度もしていますし、
はじめの頃はライトノベルというものをまったくわかっておらず、
受賞までに長い時間がかかってしまいました。

それでも、ラノベの技術について学んだことで、
面白い物語を安定して書けるようになり、
今ではプロの作家として全国の書店に本が並んでいます。

そうして今振り返ると思うのは、
プロを目指すアマチュアにとって本当に必要な情報というのは
なかなか世の中に出回っていないということ。

闇雲に努力してもなかなか結果が出ず、
そうして筆を折る人もたくさん見てきました。

だからこそ、今はプロになった僕がそうした情報を発信することで、
正しく努力する人が増え、面白い物語が増え、
そうしてラノベ業界を盛り上げていきたいと思っています。

そういった理念から、アマチュア時代の僕に送りたい
「アマ作家がまず知っておきたいこと」を
電子書籍としてまとめました。

メルマガにて期間限定で公開しています。

読者の方々からは、
「モチベーションが湧きました」
「強く励まされました」
「何をやればいいかが明確になりました」
と好評です。

20分もあればサクッと読める内容なので、
ぜひお気軽に読んでみてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた。

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