プロの作家になりたいなら、まずはメモを取れ

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のべろ

のべろ

現役ラノベ作家。新人賞を複数受賞しデビュー。

情報がなく自身が苦労した経験から、「アマチュア時代の僕が知りたかったことを伝える」を理念に、ラノベ作家になるための思考や技術をお届けしています。

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どうも、のべろです。

今回の記事では、いきなり結論ですが、
「小説家なら、浮かんだアイデアをすぐ記録する習慣をつけるべき」
という話をしていきます。

これは、プロ作家を目指す方にはぜひとも身に付けていただきたい習慣です。

なぜなら、アイデアはいつ降ってくるか分からないから。

もしかしたらあなたは今まで、
すごいアイデアを思いついても
それをみすみす忘れてしまっていたかもしれません。

アイデアは作家にとっての宝なので、
ストックしていれば、いつか役立つ時がきます。

目次

のべろの受賞作はベッドの中で生まれた

僕のアマチュア時代の話をしましょう。

僕が新人賞を受賞した作品の一つのアイデアは
就寝前のベッドの中で閃きました。

あの夜の衝撃は今でも鮮明に思い出せます。

ベッドに入り、電気を消し、
もう眠りにつこうという時に、
突然、頭の中にアイデアが思い浮かんだのです。

「こういう物語の舞台で
こういうストーリーを描いたら
すごく面白いんじゃないか……?」
と。

その閃きは、本当に突然でした。

 

決して新しい作品のアイデアを練っていたわけではなく、
むしろ別の作品の執筆に集中している時期でした。

それでも、
昼間にその新しいアイデアに関連するような
ラノベを読んでいたために、
突然に閃きが下りてきたのです。

 

そしてその時の僕は、
あらかじめベッドの横に用意してあった紙に
すぐさまそのアイデアを書きました。

 

眠りに落ちる前の閃きというのは、
その場でメモしなければ
永遠に忘れ去ってしまう可能性もあります。

そして、ベッドというのは
アイデアが生まれやすい場所でもあります。

だから僕は、
いつアイデアが浮かんでもいいように、
紙とペンを用意していました。

こうすることで、
そのまますぐに寝落ちしてしまっても
翌朝の自分がそのアイデアに気づくことができたわけですね。

ただ、当時の僕の場合は
閃いたアイデアの良さに興奮し、
そのあと二時間ほど
紙にアイデアを書き殴り続けることになったのですが……。

 

その夜には、
主要キャラ三人のおおまかな設定と
物語全体の四分の一ほどのストーリーを書きました。

書いている途中の作品があったので、
そのアイデアにはすぐに手を着けず、
数ヶ月後に見返して書き始めることになるのですが……

結局、
それらの内容は応募時原稿にもほぼそのまま残り、
出版された本にもその三人が登場し、
素晴らしいイラストをつけていただきました。

 

……もしもこのアイデアを書き留めていなければ。
「考えるのは明日でいいや」とすぐに寝てしまっていたら。

翌朝には、すっかり忘れていたかもしれません。

 

ベッドの側の紙とペンの用意は、
もちろんプロになった今でも続けています。

閃きは、机の前では降りてこない

小説の執筆自体は
パソコンの前に座ってうんうん考えながらするものだとしても、
アイデアは違います。

脳科学的な知見でも、
「創造的なアイデアは机の前では浮かびにくい」
ということがわかっています。

 

専門的な解説はここではしませんが、
簡単に説明すると……

集中するときとリラックスしているときでは、
脳の状態というのが変わります。

例えば小説を書いているときは、
脳は目の前の作業に集中しており、
アイデアを閃くモードにはなっていません。

一方で、例えば夜にソファーに寝転んでリラックスしているような時。

このとき、小説のことを考えているつもりはなくても、
脳は無意識に思考や記憶を整理しています。

そして、昼の集中モードで得た情報を
整理したり、組み合わせたりといった動きが
脳内で自動的に起きるのです。

そうした探索というのは
無意識の中で起こっているので、
「アイデアを思いつこう」と考えていなくても
ふと浮かぶことがあります。

そしてそうした働きは、
集中とは真逆のリラックス状態の時の方が強くなります。

アイデアが閃きやすい場所として、
「Bath(風呂)・Bus(バス)・Bed(ベッド)」
を合わせて3Bとも言われます。

風呂やベッドはもちろん、
バス、あるいは車や電車でも、
体が揺られてリラックスしている状態。

そんな時にアイデアが浮かびやすいわけです。

すぐに創作に取りかかれないときでも、
その場でひとまずメモしておけば、
後から見返せます。

メモを取るために大事なのは、決意より準備

ただ、そうは言っても
「よし、今日からメモを取るぞ」と思っても、
なかなかうまくいくものではありません。

そこで大切なのが、
「ただ頑張ると決意する」のではなく、
環境を整える、準備をしておくということです。

メモのルールを決めておく

仕事中ならパソコンに、
外出中ならスマホに、
それらが手元にないときは紙などに……。

あるいは、
今書いてる作品のアイデアはここに、
新作などの新しいアイデアはここに……。

とにかく、
「こういうときはここにメモする」
と決めておくこと。

そして、そのための準備をしておくこと。

それぞれの生活スタイルによるでしょうし、
ツールもいろいろなものがあるので、
自分に合ったやり方を探してみてください。

長期保存を前提にする

アイデアというのは、
いつ役に立つかわからないものです。

その時に書いている特定のシーンのアイデア、など
小さいアイデアは別ですが、
新作のとっかかりになるような大きなアイデアは
長期保存する必要があります。

なので僕は、一度紙に書いた内容も、
あとから内容を吟味して
アプリの中で一つにまとめています。

今、僕のスマホには、
数年分の「新作のアイデア」が溜まっています。

取るに足らないようなものもあれば、
うまく使えば出版できるレベルのアイデアもあり、
新作を書こうと思ったタイミングで見返すことができます。

こういうアイデアのストックは、
僕に限らず、多くの作家が持っています。

まとめ

以上、メモの重要性と
そのための準備についてお伝えしてきました。

これを読んで
「自分もメモを取らないと!」
と思ってくれたら嬉しいです。

そして、パソコンやスマホへのメモ、
長期保存のツールについては、
僕も使っているおすすめのツールがあります。

それが、
「Simplenote」
というアプリです。

僕のメモのやり方も含めて、
以下の記事でご紹介しています。

ぜひ、参考にしてみてください。

あわせて読みたい
ラノベ作家が愛用する最強メモツール「Simplenote」を紹介【メリット5選】 どうも、のべろです。 アイデアをすぐにメモすることは作家にとって必須の習慣である……ということを、前の記事で書きました。 https://lightnovel0.com/mazumemo/ では...

プロのラノベ作家になりたい方へ

僕は複数の新人賞を受賞し、ライトノベル作家として活動しています。

ですが、初めからうまくいったわけでも、
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一次落ちや二次落ちだって何度もしていますし、
はじめの頃はライトノベルというものをまったくわかっておらず、
受賞までに長い時間がかかってしまいました。

それでも、ラノベの技術について学んだことで、
面白い物語を安定して書けるようになり、
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そうして今振り返ると思うのは、
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最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた。

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